山岳渓流会 岩遊

3スラを望む


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谷川岳 一の倉沢 中央稜

谷川岳 一の倉沢 中央稜

2015年6月24日 
 

 
メンバー 豊野会長 福士
 

 
一の倉沢のメジャーなルートの一つである
 

 
 

 

衝立岩中央稜
 

 
 

 
や南稜の週末は、間違いなく数十人単位の人で大にぎわいになる事を予想して、我々は平日にここを登る事にしました。
 

 
一の倉沢の雪渓を歩いている時に、かなり本格的なカメラを持っていて一の倉沢の写真を撮影している人に話を聞くと、先週や先々週の週末は100人くらいの人が一の倉沢に入ったという話を聞きました。
 

 
100人という数字がどれだけ正確か分かりませんが、とにかく大勢の人でごったがえしたみたいです。
 

 
しかし平日に行ってみると、一の倉沢に入ったパーティは、我々の知る限り南稜に1パーティ、中央稜に2パーティ、ダイレクトカンテのボルトの整備に1パーティ入ったのみで、中央稜でもほとんど
 

 
 

 

プライベートルート
 

 
 

 
の様に快適に登れました。
 

 
一の倉沢の中に入ると絶壁という言葉がピッタリの一の倉沢ですが、今回不思議と高度感による恐怖感はほとんど感じる事はなく、それほど難しいと感じる事もなく登る事ができました。
 

 
ただ、ピッチ数があるのでけっこう体力が消耗しました。
 

 
 

 

中央稜は9ピッチのルート
 

 
 

 
で、1ピッチ目は私が登り、それからはつるべ式にトップを交代しながら登りました。
 

 

4ピッチ目はこのルートの核心部であるチムニーがあり、4ピッチ目からそのままチムニーを登りきってしまう事もできたのですが、チムニーで先行パーティが手こずっていたので、会長がトップで登って行くと、25mくらい登るとチムニーの手前のテラスに終了点があり、そこでピッチを切って核心部のチムニーを5ピッチとして私が登りました。
 

 
チムニーの左手側には沢山のハーケンが打ち込んであり、チムニーの左側に長さ20センチくらいの茶色に変色したスリングが伸びていて、それを掴んでも左側は足場がなく、上には登れません。
 

 
そこで120センチのスリングをそのボロスリングのハーケンに足して、登ろうと足に引っ掛けてもこれも次の足がなく登れないので、
 

 
 

 

諦めて右側に目をやると、両足のつま先が乗る足場
があり、
 

 
 

 

岩のスキマに右手を入れると手が引っかかった
 

 
 

 
ので、左に体重をかけてチムニー独特のムーブをすると、体が上がったので、その後、チムニー上のテラスの上の岩を抱える様にして登りきりました。しかし、
 

 
 

 

この抱えた大きな岩も外れるのでは?
 

 
 

 
という不安がありました。
 

 
このルートは全体として
 

 
 

 

岩が至る所ではがれやすく
 

 
 

 
岩を落とさない様岩が落ちない様押さえつけながら
 

 
 

 

だましだまし登るテクニック
 

 
 

 
が必要に感じました。場所によっては抱えるくらいの大きな岩
 

 
ですら豪快に引っ張ったら落ちるのではないか?と思わせる岩も多くあり、さすがにその辺は
 

 
 

 

本チャンルート
 

 
 

 
のシビアさを感じました。
 

 
ルート自体のハーケン類や終了地点のアンカーはしっかりとしていて、その辺は安心感があります。
 

 
 

 

ほとんどの終了地点はテラス状
 

 
 

 
の広く平な場所にアンカーがありました。
 

 
この日は非常に天気が良かったので、岩がガンガンと照らされてもの凄く暑かったので、水は1リットルか、さらに暑い時期の場合はもう少し必要でしょう。
 

 
 

 

最後の9ピッチ目はロープはいるかいらないか
 

 
 

 
という感じでした。

 

 
下山は中央稜は他に登るパーティがいないので、同ルートを下降するか?という案がありましたが、
 

 
 

 

ロープが岩に引っかかってしまうのではないか?
 

 
 

 
という心配がありましたので、北稜を下降しました。
 

 
北稜へは踏み後がしっかりとしていて、懸垂下降1回目の懸垂支点も新しいボルトのハンガーが打ち込んであり、かなり整備されたルートです。
 

 
順調に懸垂下降をして
 

 
 

 

4回目の懸垂下降支点
 

 
 

 
にたどり着くと一面笹のブッシュ
 

 
に覆われていて次はどっちに懸垂下降をしたらいいのか非常にわかりずらいです。
 

 
4回目の懸垂支点から左に行ってしまうと
 

 
 

 

登り返しがきかないつるつるの岩
 

 
 

 
に降りてしまい、次の懸垂支点が取れない場所に降りてしまう様なので、ここは慎重になりましょう。
 

 
良く見ると、南の方角に踏み後が隠れていて、それを辿れば5回目の懸垂下降支点に辿りつけます。
 

 
5回目の懸垂下降地点は
 

 
 

 

浮いた立ち木
 

 
 

 
と言われる根っこが露出した立ち木があり、そこに懸垂支点を取り下降します。
 

 
ここの懸垂下降は岩が90度からそれ以上ある岩が40mくらい続き、しかもそれが濡れていてぬるぬるなので、すべりやすいです。
 

 
この懸垂で我々のロープが
 

 
 

 

テンションのかかったロープの下に末端のロープが挟まって
 

 
 

 
しまうというトラブルが発生したのですが、会長がなんとかロープのテンションを抜いたら外れて落ちて来たと言っていました。
 
 

 
 

この4回目のブッシュ地帯の懸垂のルートファインディングと5回目の浮いた立ち木からの懸垂下降は高さがあり、登り返しがきかない岩なので、トラブルがない様注意しましょう。
 
 

 
 
その後、コップスラブピナクルから衝立沢の雪渓にまで行くとそれほど雪渓の状態が悪くなく、衝立前沢に着きました。
 

 
衝立前沢には部分的に雪渓があり端をだましだましブッシュをつかんで降り、最後の懸垂支点を使って20mくらい懸垂下降をして本流到着しました。
 

 
最後本流に着く前に立派な
 

 
 

 

ウド
 
 

 
 
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が生えており、大切そうにナイフでそれを切り取っていました。
 

 
 

 

「ここを天ぷらにすると酒のつまみになってうんめえんだよ~。へっへ~。」
 

 
 

 
と早くも頭の中は酒の事でいっぱいです。そうです、
 
 

 
 

 
 
酒処 ちょうちん
 
 

 
 

 
 

豊野会長の行動は全てが酒に結びついている
 
 

 
 

 
 
 
いえーい かんぱーい!
 

 
 

 
 
のです。
 

 
本流にたどり着くと、通行している人が
 

 
 

 

「お~豊野さん。」
 

 
 

 
と話かけて来て、中央稜の先行パーティの人も豊野会長の知り合いで、2ピッチ目のビレイ地点に会長が到着すると、先行パーティの人が
 

 
 

 

「あっ、豊野さん!」
 

 
 

 
と話かけてきました。
 

 
しかし、北稜を下降していると、ブヨが顔の周りを飛び回っていて
 

 
 

 

「ったく、この虫はいらつくな~!このいらつき虫め!」
 

 
 
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と虫に怒りをあらわにしており、知り合いが多い会長でもブヨはあんまり仲が良くないらしく、どうやら
 

 
 

 

友達になれないのはヘビだけではない
 
 

 
 

 

 

 
 
177114

アオダイショウに追い回される豊野会長。 イメージ。
 
 

 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
と感じました。
 

 

一の倉沢 中央稜と北稜のルートの写真です。お役立て下さい。

 

 
 

 
一の倉沢出合い

一の倉沢の出合い。
 

 
 

 
 

 
一の倉沢に入る

一の倉沢に入る。雪渓と雪渓の溶けた水の冷気がひんやりと冷たい。
 

 
 

 
 

 
一の倉沢の雪渓と登る
 

 
 

 
 

 
テールリッジを登る

テールリッジを登る。ここまで来ると日が登って来て岩がガンガンと照らされて汗が止まらなくなる。
 

 
 
 

 
 

中央量取り付き

衝立岩中央稜の取り付き地点。
 

 
 
 

 
 

衝立岩正面壁

ここが有名な衝立岩正面壁。
 

 
 
 

 
 

2ピッチ目を登る会長

2ピッチ目を登る豊野会長。このルートはなかなか高度感がある。
 

 
 
 

 
 

4ピッチ目を登る会長

4ピッチ目を登る会長。岩が至る所でもろく注意が必要だ。
 

 
 
 

 
 

南稜を登るパーティ

写真中央付近に南稜を登るパーティがいるのがわかるだろうか?
 

 
 
 

 
 

4ピッチ目のチムニー下の支点

4ピッチ目チムニー下の支点。
 

 
 
 

 
 

5ピッチ目 チムニーを振り返る

核心部のチムニーから振り返って写真を撮影。右側の岩にボロスリングが引っかかっているが、右側に目をやるとフットスタンスとホールドがあったので、そちらを登り、スリングは使わなかった。
 

 
 
 

 
 

6ピッチ目を登る会長

チムニーを越えて6ピッチ目を登る会長。
 

 
 
 

 
 

6ピッチ目 終了点へ

ホールドは豊富だが岩がもろいので落石をしない様に注意したい。
 

 
 
 

 
 

6ピッチ目の終了点

6ピッチ目終了点は「登山体系 谷川岳」ではピナクルと書かれている場所。支点はしっかりとしている。
 

 
 
 

 
 

7ピッチ目を登る

7ピッチ目を登り、振り返る。
 

 
 
 

 
 

3スラを望む

ここが有名な「3スラ」。見るからに傾斜がきつく、つるつるに磨き上げられていて不気味にテカりを見せる。中央稜の最終ピッチ近くなっても3スラの高さの半分くらいまでしか来ていない。
 

 
 
 

 
 

8ピッチ目を登る会長

8ピッチ目を登る会長。
 
 

 
 
 

 

8ピッチ目のルート

8ピッチ目のルートの全体。登攀終了は近い。
 
 

 
 
 

 

8ピッチ目の終了点

8ピッチ目の終了点。
 
 

 
 
 

 

9ピッチ目のルート

9ピッチ目は踏み後があり、ほとんどロープはいらないくらいの傾斜だ。
 
 

 
 
 

 

9ピッチ終了点で笑う会長

9ピッチ目の終了点で休憩をする。
 
 

 
 
 

 

北稜の踏み痕

中央稜終了地点から東には北稜への明瞭な踏み後がある。
 
 

 
 
 

 

北稜の最初の下降地点

北稜1回目の懸垂支点。
 
 

 
 
 

 

北稜の下降地点のアンカー

懸垂支点のアンカーはしっかりと整備されている。
 
 

 
 
 

 

北稜 2ピッチ目の懸垂支点

北稜 2ピッチ目の懸垂支点。木にスリングが巻き付けられている。
 
 

 
 
 

 

北稜 2ピッチ目の懸垂支点へ

2回目の懸垂下降の準備をする。
 
 

 
 
 

 

北稜 3ピッチ目の懸垂支点 アップ

3回目の懸垂支点のアップ。
 
 

 
 
 

 

北稜 3ピッチ目懸垂 ロープをスリングでまとめる

3回目の懸垂下降はブッシュが多く、ロープを投げても引っかかってしまうので、ロープをスリングで束ねて降りる。
 
 

 
 
 

 

北稜 3ピッチ目を懸垂する会長

3回目の懸垂下降をする会長。ここも傾斜が強いので注意。
 
 

 
 
 

 

北稜 4ピッチ目の懸垂支点 アップ

4回目の懸垂支点。
 
 

 
 
 

 

北稜 4ピッチ目のブッシュ

ここはブッシュが広がっていて、踏み後が非常にわかりずらい。ただし、南の方角にはブッシュの下に明瞭な踏み後がある。
 
 

 
 
 

 

北稜 4ピッチ目浮いた立ち木の上の木

30〜40m緩い斜面を懸垂すると、このボロスリングが巻かれている立ち木がある。この立ち木は折れそうなので支点には使わない方が良いと思う。これを7〜8m下ると「浮いた立ち木」に到着。
 
 

 
 
 

 

北稜 5ピッチ目 浮いた立ち木

5回目の懸垂支点の「浮いた立ち木」
 
 

 
 
 

 

北稜 浮いた立ち木から懸垂する会長

懸垂の準備をする会長。
 
 

 
 
 

 

北稜 5ピッチ目を下降後見上げる

浮いた立ち木から5回目の懸垂をして見上げる。ここの岩は傾斜が強く、岩にはホールドもない。しかも岩がぬるぬるで登り返しがきかない岩なので、トラブルがない様注意したい。
 
 

 
 
 

 

コップ状岩壁 アップ

コップスラブ付近からコップ状岩壁を見上げる。この辺の岩は全体的にしけっぽい感じがした。
 
 

 
 
 

 

コップスラブへ懸垂する別パーティ

コップスラブに5回目の懸垂下降をする別パーティ。
 
 

 
 
 

 

コップスラブピナクルへの懸垂支点

5回目の懸垂下降を終えてバンドを行くと、整備された懸垂支点がある。
 
 

 
 
 

 

コップスラブピナクルへと下降する

6回目の懸垂下降。
 
 

 
 
 

 

コップスラブピナクル アップ

コップスラブピナクル。大人4人分くらいの太さがある明瞭で大きな岩。
 
 

 
 
 

 

コップスラブピナクルを左に巻く

コップスラブピナクルを左に巻く。
 
 

 
 
 

 

コップ状岩壁 全体

コップ状岩壁を望む。
 
 

 
 
 

 

衝立沢の雪渓を渡る

衝立沢の雪渓を渡る。時期が早いとこの雪渓が固く、渡るのにアイゼンが必要になる可能性がある。
 
 

 
 
 

 

衝立前沢に現れた雪渓

衝立前沢に入ると早速崩れそうな雪渓が現れた。
 
 

 
 
 

 

衝立前沢雪渓の右側をへつる

右側の雪渓上をブッシュを引きながら渡る。
 
 

 
 
 

 

衝立前沢のゴーロを歩く

ゴーロも現れる。
 
 

 
 
 

 

衝立前沢で頭を洗う

天気が非常に良く、沢の水流に頭を突っこんで頭を冷やす。
 
 

 
 
 

 

衝立前沢で頭を洗う2

「いや〜。やっぱ沢はいいね〜!」と感じたひとときでした。
 
 

 
 
 

 

衝立前沢最後の懸垂支点

衝立前沢と一の倉沢本流の合流する目の前に懸垂支点がある。
 
 

 
 
 

 

衝立前沢で懸垂をする会長

緩い水流沿いを懸垂下降。
 
 

 
 
 

 

衝立前沢が本流とぶつかる場所

大きく口を開けた雪渓がある。
 
 

 
 
 

 

衝立前沢最後の雪渓に乗る

右側から雪渓に乗り、慎重に歩く。
 
 

 
 
 

 

一の倉沢本流に到着

一の倉沢の本流に到着。岩登りをしている最中は非常に暑かったが、本流の雪渓上に来るとひんやりとした冷気が漂い、寒い位になった。
 
 

 
 
 

 


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